"引越しを業者に頼もうと思っているのでしたら、早めに見積もりをもらっておくようにしましょう。
当日までにやるべきことはたくさんありますので、メモをするなり段取りを最初に計画しておくことが大切です。

 

引越し中には、貴重品や掃除用具などのすぐ使用するようなものに関しては、業者に頼らずに自分で運びましょう。
特にパソコンなどの精密機械は自分のバッグなどに入れて引越しをするようにしてください。
引越しをする時には、まずは普段の生活では使わないものから早めに整理をしていくようにしてください。
いきなり引越し当日になって慌ててゴミの処理などをしていては、スムーズな引越しをすることが出来ません。"



引越しの準備と当日の注意点ブログ:2020-2-16

わたくしの母親は、
すべてを受容してくれるような人でした。

わたくしが小さい頃、庭の草木に触れさせてくれたのも、
料理のお手伝いをさせてくれながら
手作りの智恵を教えてくれたのも母親でした。

わたくしにとっては、
気持ちの中で拠り所になってくれるような人でしたが、
実家を出て20年も経つと、
ほとんど話をすることもなくなっていました。

自己主張することのない母親は、
会うたびにただ微笑んでいて、帰りがけに何か食べ物を持たせてくれ、
いつも「さよなら」と言いました。

今思えば母親は、
もう自立してしまったムスメに、今さら何をする必要もないだろう…と、
静かにわたくしを手放していたのかなぁと感じたりします。
それがまたわたくしには有難かったのかもしれません。

でもわたくしの心の中では、
何でも受容してしまう母親に、
家族みんなで犠牲を強いている申し訳なさを感じていました。

母親が治る見込みのない癌にかかっていると知らされても、
当時のわたくしは看病をしようとするわけでもなく、
どう接していいのかわからずに戸惑い、
さらには、そんな自分を情けなく感じていました。

母親がホスピスに入った時、ちょうどお盆でしたので、
わたくしは帰省して、そのホスピスに母親を見舞いました。

郊外の大きな病院の最上階にあるホスピスの明るい窓からは、
完成間近の瀬戸大橋が見えました。

「あれが瀬戸大橋やで」などと風景を説明するパパに、
母親は「家はどっち?」と聞きました。

普段からあまりにも執着心のない母親だったので、
その言葉もさらりと聞き流してしまいましたが、
きっと住み慣れた家や、その周りの音や風景の中に居たかったのでしょう。

ホスピスのような恵まれた環境で最後の時を過ごせたのも、
とても幸せなことだったろうと思いますが…